残高ゼロの銀行通帳

月末の貯金残高はゼロ円でした

給料日前のサラリーマンが吉牛にたかる
現象をテレビ越しに知ってはいましたが、
その理由を僕は会社に入るまで知りませんでした。

そして、働き始めて気付いたのです。

給料日前には財布にも、貯金箱にも、
銀行通帳にもお金がないことに…

安い築30年の1Kに住み、
安いはずの会社の食堂を利用し、
ケチって1日2食生活をしていたのに、

月末の給料日前の銀行残高はゼロ円でした。

なぜ、こんなことになってしまったのか..
少し振り返りたいと思います。

やりたいことのない故の平凡な選択

僕は親の勧めもあり、子供の頃から
なんの疑問を抱くこともなく、
高校を出て大学を出て働くものだと、
思っていました。

とは言え、やりたい仕事、職業などなく、
高校選びは”普通科”であることが最優先。
大学選びは後々幅が利きそうな
”工学部”を受験しました。

やりたいことがないので、
アスファルトで舗装された
無難な道をただただ歩んでいました。

周りは消防士や医者等、
やりたいことを目指したりする中、
僕は平凡な選択を続けました。

大学を出ると、幸運にも世間的にそこそこ
名の知れた大企業に就職することができました。
地元での知名度もあり、親は発狂するように
喜びました。

安定の大企業サラリーマンという嘘

会社に入り、最初の研修を終え、
職場に配属されると、そこは
阿鼻叫喚の世界でした。

バリバリの製品開発の担当部署だったのですが、
仕入先への納期の厳しいフォロー、
上司の激しい叱責、報告会での
容赦ないガチ詰め説教が常態化していました。

ここはヤクザの天下り先なのかと
一瞬我が目を疑いました。

配属前の就業ルールを教えてくれた、
総務の担当が配属先を発表しながら、
苦笑いしていたのをいまだに覚えています。

全裸でアマゾン川に沐浴に来た赤子のように、
ピラニアに貪り食われる予感がしました。

それからの日々は本当に地獄絵図でした。

いきなり担当部品を任せられたものの、
覚えたてのCAD端末(設計のお絵かきソフト)は
まるで使いこなせず、仕事は進まず、
終わらないので夜22時まで残業。

残業の割に全くアウトプットが出てこないので、
3日に1回は30分間の集中お説教。
悔しくて辛くて涙を流しながら、
帰ったこともありました。

大企業のサラリーマンは年収も
仕事も安定していた安泰だ、
という世間の常識を強く疑い始めました。

貧乏サラリーマンへの転落の始まり

人は過剰なストレスに晒されると
様々な形で反応が現れます。

僕の場合、身体的な面では、
58kgあった体重は52kgになりました。

そして、ただでさえ薄い髪が
ますます薄くなりました。

精神的な面では、人に認められたい、
という欲望がムクムクと顔を出し始めました。

おそらく毎日職場で抑圧されていた
反動だと思います。

まず、趣味だったゴルフに傾倒しました。
親父のお下がりのクラブセットで始めたゴルフでしたが、
気付けば誰もが羨む高級クラブセットに様変わりしました。

誰もが羨む高級ゴルフコースに行ってみたくなりました。
今となっては死んでも行きませんが、
1ラウンド3万円のコースにも行きました。

往復の交通費や、賭けゴルフ費用も含めると
1日でレジャーとしては天文学的なお金が
飛んで行きました。

次に、車を買い換えました。
元来、車が好きで、知名度はないけど楽しい
マニュアル車に乗っていたのですが、

誰もが知っている高級車に乗り換えました。

しかも、頭金ゼロ。
全て全額フルローンで、です。

そして、最後に旅行です。
車好きの同期と列をなしてドライブへ出かけたり、
ゴルフ好きの同期と遠くの有名コースに行ったり、
散財しました。

その結果、毎月のクレジットカードの請求額は
膨大な額になり、給料が入るや否や、
請求額を引き落とし口座に振り込んでいました。

気がつくと僕は、貯金をするどころか、
どれだけ働いても給料日3日前には
銀行残高がゼロ円になる、貧乏サラリーマンへ、
片足、否、両足を突っ込んでいました…

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